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明日は成長展!!

副園長のコラムcolumn園からのお知らせ

明日は成長展があります。これは見守る保育(藤森メソッド)で行われている行事で、たちばな幼稚園でも取り入れている作品展です。この行事では子どもの発達や成長を保護者と共有することがメインなのですが、それと同時に乳幼児教育の教育的目的である「人間関係」「言葉」「表現」「環境」「健康」の5つの領域を作品や展示を通して、保護者に知らせることも目的とされています。年間的に作った作品をならべることで、過去の子どもの作品を比較してもらって、一年間でどれほど成長しているのかを見てもらいます。よくある作品展だと、一つの作品を展示しますが、そうすると比べる対象が他児になります。できるだけ、他者との比較で子どもを見るのではなく、自分の子どものありのままの成長を見てもらいたいので、年間的な作品の違いを見てもらうことを目的にしています。

 

また、これらの作品展と別に、職員からの子どもたちの展示があります。子どもたちの一年の写真を展示したものやその年の成長展のテーマのものも「+α」として展示しています。今年のテーマは「不思議」です。子どもたちが生活していく中で、様々な「不思議」を感じます。「なんで?」「どうして?」これらの疑問はのちに意欲になり、実験してみたり、試してみたりする態度として現れます。特に最近ではこういった「なぜ?」「どうして?」という子どもの率直な疑問や不思議がる気持ちは「科学的な目」ともいわれ、論理的な思考を生む非常に重要な入口でもあるといわれています。このテーマに取り組むことで、少しでも子どもたちの目線に寄り添い、共に学んでいくことができればと思い、このテーマになっています。

 

それと、この「不思議」というテーマは子どもの感じることだけではなく、職員が子どもの「不思議」も含まれています。この視点は子どもの行動であったり、発達や成長の分析にもつながります。よく保育は「指導」と思われることが多いですが、私は保育は「支援」だと思っています。これは保育所保育指針や幼稚園教育要領などにも保育は「主体性」の大切さや「心情・意欲・態度」といった言葉が出てきます。そのため、子ども一人一人の発達に合わせることが求められます。「発達に合わせた」ことをしようと思うと指導以上に、子どもたちが普段自由に遊ぶ環境構成が重要になってくるのです。そして、環境構成を子どもに合わせて作るためには「子どもをどう見るのか」という分析眼が必要になってきます。そのため、保育の重要性はそもそも「子どもをどう見るのか」ということがより重要になってくるのです。

 

こういった意味も込めて、「成長展」という行事は子どもたちのためにも、保護者のためにも、保育者のためにも意味のある行事であると思っています。いよいよ明日、開催です。少しでも、幼稚園の保育が保護者に伝わればと思いますし、何よりも子どもたちのありのままの成長をともに喜び、ともに共感し、楽しめる機会になってほしいと思います。