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投稿日時 2022年4月28日

目的

副園長のコラムcolumn日々考えること

昨日は研修がありました。コロナになり、これまで遠くの研修には行けなかったのですが、ありがたいこ

とで、Zoomなどのツールが普及したことにより、遠隔からも研修参加ができるようになり、遠くにいても質の高い研修を受けることが出来るようになりました。

 

今回の研修は今行っている「見守る保育」が保育所保育指針の保育の目標と照らし合わせて見るといった内容でした。保育所保育指針は厚生労働省が保育園に向けて出された保育の指針について書かれたものです。この内容に書かれていることは保育所が対象のものですが、その内容とほぼ同じものが今こども園で行われている「幼保連携型認定こども園教育・保育要領」です。たちばな幼稚園は認定こども園なので、この教育・保育要領に則って保育を行っています。幼稚園教育要領ではないのか?と思われるかもしれませんが、幼稚園教育要領においては乳児期におけるものは記述がないので、現在は保育所保育指針や教育・保育要領で園の保育内容を考えています。特に保育の目標に関しては保育所保育指針がとても丁寧に書かれています。

 

その保育の目標ですが、一番重要視されていることは「保育所の保育は、子どもが現在を最もよく生き、望ましい未来を作り出す力の基礎を培う」ということです。その目的のために、6つの項目が示されています。それぞれは割愛させていただきますが、今回の研修はこれらの目標をとげるためにどう子どもたちの保育を捉え、どのように実践していくかということを丁寧に研修の中で話を聞きました。

 

 

また、これらの研修の中で、特に先生たちが印象に残ったフレーズが「応答的な関わり」「信頼感、安心感」というキーワードでした。それとそれらを保障する「環境」。「見守る保育」と言いますが、それらはただ「見ている」というだけではなく、子どもたちの発達を見極めるための「見る」。そして、それらを土台として、子どもたちが発達にあった活動をするために援助するという「守る」と合わせて「見守る」ということであると思っています。

 

 

 

 

 

 

そのためには子どもたちが楽しく、健やかに遊ぶ環境が必要です。その環境というのはなにも玩具などの物的なものだけに限らず、先生との関係性などの人的環境も一つの環境としてあるのです。しかし、子どもの

発達を見極め、援助しようと子どもたちに関わらなければ、過保護に関わったり、過干渉になってしまいます。

乳幼児期に必要な力を培うためには「今を十分に楽しむ」ということが重要であるといわれています。そして、そういった環境の中で、仲間や友だちと関わり合いになる中で社会性や我慢する力といった非認知能力を獲得していきます。

 

その手助けをするためには大人は子どもたちに対して、共感的であらなければいけませんし、そういった関係性は子どもからのサインを応答的に捉え、関わらなければいけないということを今回の研修で改めて勉強する機会となりました。