タイトル
内容
投稿日時

何気ない光景

副園長のコラムcolumn日々考えること

2歳児つくし組の部屋にふらっとお昼の配膳の様子を見に行ったのですが、配膳を貰っている横で、お茶をこぼした男の子がいました。それを見ていた子が「あ、お茶こぼしたで」と誰かに伝えようと言葉をあげています。その様子を見ていると、そのこぼした男の子は自分の配膳されたお盆を机に置いて、サッと床の雑巾をもって床を拭き始めたのです。なんてことない様子だったのですが、その様子を見て、つくし組の子どもたちもいよいよ幼児になるのだなとふと感じる機会でありました。こういった日々の積み重ねが幼児に行ったときに発揮されていくのだろうと思うと、普段から何気ない行動にとても価値のあるものを感じます。

 

 

床を拭いた結果、結局拭けたのか、水気を伸ばしたのか分からない状況でしたが、その子はとても満足そうでした。このことをフリーの職員と話したときに「完璧にすることを求めるのではなく、『拭いた』ということが大事ですね」と話してくれました。綺麗に拭くのは大人が手伝ってあげてもいいように思います。こういった意欲を大切にすることは確かに大切なことだなと職員の話を聞いて改めて感じました。こういった子どもの何気ないやってみようには普段から大人を見たり、他の友だちがやっていたりしたことを試す場になっていたりします。そして、こういったやりとりを自分なりに達成することで満足感を得ることで、自信をつけていきます。このなかには失敗や経験、工夫なんかもきっとあることでしょう。自分なりに感じている経験を大切にしてあげたいですね。