タイトル
内容
投稿日時 2022年3月14日

ちょっと先

副園長のコラムcolumn日々考えること

兄弟の絆というのはよく言いますが、幼稚園では今、移行が始まっています。2歳児諸クラスのつくし組さんも最近は幼児クラスに行って遊んでいます。移行は来年度に向けての活動で、4月に環境も担任の先生も一気に変わるのではなく、今慣れている先生と一緒に幼児クラスにいって遊ぶことで、まず環境から先に慣れるようにしていきます。そうすることで、4月の環境の変化を少しでも緩やかにすることと同時に、幼児クラスの先生と関わりを持たすことで、子どもを中心とした引継ぎとともに、子どもに新しい職員が慣れることを目的にしています。

 

そういった移行期の中、子どもの様子を見ていると面白いものを見つけました。2歳児つくし組の子どもが幼児クラスの積み木のゾーンで遊んでいたのですが、積み木を楽しんでいる途中で4歳児のその子のお兄ちゃんがお部屋にやってきました。

 すると、その2歳児の子はやってきたお兄ちゃんについて遊び始めました。お兄ちゃんは弟の様子は気にはしていますが、お友だちと積み木を楽しみます。きょうだい関係であればこういったことはよくあります。お兄ちゃんに必死についていく弟、それを多少のわずらわしさを感じながらも、何も言わずに遊ぶ兄。なんともほほえましい様子なのですが、注目したのは作っている積み木でした。

 

お兄ちゃんたちが遊んでいる後ろで、つくし組の子が積み木を一生懸命作っています。そこには階段状に積み木が積み上げられていきます。一方で、その正面では幼児クラスのお兄ちゃんが積み木を作っていて、2人のお友だちと家のような、お城の入り口のような建物を積み木で作っていました。その積み木の形をよく見てみると、奥に階段状のものが見えます。その作り方や形が非常に似ていました。今回のお兄ちゃんの作品を見て、必ずしも2歳児の弟くんが真似したのかどうかは定かではありませんが、影響は受けているだろうことは遊んでいる様子を見ていても想像がつきます。こういった様子は何もきょうだい関係だけで起きてるわけではありません。異年齢で過ごしているとこういった真似をして遊ぶ様子はよく見られます。

幼児クラスの子どもが作ったもの

 

 

 

2歳児が作ったもの

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

かえって、こういった工夫は大人が教えるよりも子ども同士で真似し合うことで学ぶことの方が多いかもしれません。それは大人よりも「真似しやすい」からだろうと思います。大人の作るものは子どもにとっては難しいこともよくあります。「真似したいと思うもの」は同じくらいから少し進んだレベルのものであるといえます。子どもたちにとってこういった少し先の年齢の子どもとの関わりは真似することで工夫する術をしったり、試したりするモデルとなるのです。