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投稿日時 | 6/13 |
今週よりプールが始まります。園児のみんなが安心してプールを楽しめるように、水質管理を徹底するとともに、プール内での溺れや熱中症が起こらないように最大限注意していきます。
当園では現在感染性胃腸炎の報告を1件受けています(乳児)。また、咽頭結膜熱(プール熱)、流行性角結膜炎(流行目)といったアデノウイルス感染症の発症報告を週に1,2件受けております。発熱、目ヤニ、目の充血等の症状がある園児には状況によっては早めのお迎えをお願いすることもあるかと思いますが、ご協力よろしくお願いいたします。
さて、題名にもあるように今回は熱中症について少しお話していきたいと思います。熱中症とは、高温多湿な環境に長時間いることで、体温調整機能が上手く働かなくなり、体内に熱がこもった状態を言います。誰しも熱中症を発症するリスクはありますが、特に子どもは①暑さに弱く、②照り返しの影響を受けやすいため、熱中症になりやすいです。
①暑さに弱い
子どもは体温調節機能がまだ未発達です。特に汗をかく機能が未熟であり、大人と比べると暑さを感じてから汗をかくまでに時間がかかり、体温を下げるまでにも時間がかかってしまうため、身体に熱がこもりやすく、外気温の影響を受けやすくなっています。体温が体表面積より高くなると熱を逃すことが出来ず、反対に周りの熱を吸収してしまう恐れもあります。
②照り返しの影響を受けやすい
子どもは大人に比べて体表面積が広く、気温など環境周囲の影響を受けやすいです。また、大人よりも身長が低いため、地表からの照り返しの影響を強く受けます。例えば、大人の顔の高さで32℃の時、身長50cmほどの子どもでは体温は35℃を超えています。
子どもはうまく体調の変化を訴えることができません。また、遊びに夢中になっていると、身体に異変が起きても気付かないことがあります。そのため、周囲の大人が予防することが大切です。
①顔色、汗のかき方を観察しましょう。
顔が赤い、ひどく汗をかいているなど状態に気を配りましょう。深部体温が上昇している証拠です。
②こまめな水分補給をしましょう。
「喉が渇いた」と思ったときにはすでにかなりの水分が失われています。喉が渇く前に少しずつ水分補給をさせましょう。また、水筒を持たせ、自分で喉の渇きに応じて水分が取れるようにしておくことも大切です。高温、運動時の水分補給については、もともと脱水症状がなければ、9~12歳で100~150mlを20分毎が目安となっているため、乳幼児は1回量も多く飲めないため、【こまめに】がとても大切です。ジュース類はよけいに喉が渇いてしまいますので、水分は水かお茶にしましょう。塩分は食事をきちんと取れていれば、積極的に補給する必要はなさそうですが、炎天下の日や長時間屋外にいる場合は水分、塩分等の電解質が補える経口補水液で水分補給を行うようにしましょう。
③こまめに日陰、室内で休憩をしましょう。
子どもは照り返しの影響を受けることに注意しましょう。外遊び:日陰で休息=15分:10分のサイクルを心がけましょう。また、ベビーカーは長時間日向に置くことはやめましょう。
④気温と体温に合わせて衣服を選びましょう。
通気性のよい涼しい服を着せるようにしましょう。暑さに応じて脱ぎ着するようにしましょう(紫外線対策、虫よけ対策、冷房対策にもなるため、長袖、長ズボンも用意しておきましょう)。外出時には帽子を被るようにしましょう。
⑤暑さに慣れましょう。
いつもクーラーの効いた部屋にいて汗をかかずにいると暑さに弱くなります。適度に運動させ、暑さに強い身体をつくりましょう。
熱中症が疑わしい場合は…
少しでも意識状態がおかしいと思う場合は救急車を呼びましょう。救急車を待つ間に涼しい場所に移動させ、服をゆるめ、首・脇の下・太ももとの付け根を冷やしましょう。意識がはっきりしていない状況では誤嚥のリスクになるため、水分補給はやめてください。
意識がある場合には、涼しい場所に移動し、服をゆるめ、首・脇の下・太ももの付け根を冷やし、水分補給を促しましょう。状況が悪化していないか経過を観察し、状況が改善しない場合は病院を受診しましょう。また、その場では元気があっても、家に帰ってからぐったりする、発熱することもありますので、炎天下の日や長時間屋外にいた日は帰宅後の様子も注意して見ていってください。
最後に
5/30~6/3日までの大阪府の感染症情報、北河内での発生状況、園内での発生状況
1位 | 感染性胃腸炎 | 報告あり | 1件(乳児1件) |
2位 | 咽頭結膜熱 | 報告あり | |
3位 | A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 | 報告あり | |
4位 | 突発性発疹 | 報告あり | |
5位 | RSウイルス | 報告あり |
その他北河内内では水痘、手足口病、流行性耳下腺炎、ヘルパンギーナの報告があります。
新型コロナウイルス感染症は10546件報告あり。先週より減少。
感染症報告が多い年齢層
感染性胃腸炎 | 1~3歳 | 咽頭結膜炎 | 6か月以上~2歳 |
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 | 3~5歳 | 突発性発疹 | 6か月以上~2歳 |
水痘 | 9歳以上 | RSウイルス | 6か月以上~2歳 |
流行性耳下腺炎 | 6歳以上 | 手足口病 | 6か月以上~3歳 |
ヘルパンギーナ 1~3歳
2022年6月13日