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先週は台風の接近もあり、雨の日が多かったですね。気温も湿度も高く、汗だくになる日ばかりでした。
さて、7月に入ってから「ヒトメタニューモウイルス感染症」への感染報告が1週目で1件だったのが、2週目では2件、3週目の今日も2件と人数が増えてきており、園内で流行してきております。
ヒトメタニューモウイルスとは?
風邪の原因の1つであり、大部分は風邪で終わりますが、乳幼児(低年齢ほど)では重症化して細気管支炎や肺炎、喘息の悪化やクループ様症状を起こし、入院となることもあります。このウイルスはRSウイルスとよく似ていますが、好発季節や好発年齢が異なります。(詳細下記の表を参照下さい。)
RSウイルス | ヒトメタニューモウイルス | |
年齢 | 0歳以上 | 1歳以上 |
発熱 | 有り | 有り |
咳 | 有り | 有り(多い) |
鼻水 | 有り(多い) | 有り(少なめ) |
中耳炎の合併 | 50% | 20~40% |
好発季節 | 11~1月 | 2~5月 |
迅速診断 | 有り | 有り |
潜伏期間:3~5日
感染経路:飛沫感染、接触感染
治療:特効薬なく、対処療法 基本は水分をしっかりとり、温かくしてゆっくり休むことが大切です。
合併症:細菌への同時感染にも注意が必要です。細菌感染には抗菌薬が治療には必要になってきますので、熱が長引く場合には、中耳炎や細菌感染を起こしている可能性があるため、病院受診するようにして下さい。
登園基準:明確な基準はありませんが、咳などの呼吸症状が落ち着き、全身状態が回復したら登園可能となっております。(※呼吸器症状がある内は他社への感染リスクがあります)また、登園再開される際は、医師に意見書を記入して頂く必要がありますので、忘れないようにされて下さい。
大人から子ども、お兄ちゃん/お姉ちゃんから下の子へ、っと家族間、兄弟間で移りやすく、また免疫力が低い内は感染を繰り返しやすいです。手洗い、うがいの徹底や、家庭内での食器やタオルの共用を避けるなど移し合わないよう対策をとることも必要です。
最後に
6/27~7/3日までの大阪府の感染症情報、北河内での発生状況、園内での発生状況
1位 | 感染性胃腸炎 | 報告あり | |
2位 | RSウイルス | 報告あり | |
3位 | 咽頭結膜熱 | 報告あり | |
4位 | 手足口病 | 報告あり | |
5位 | A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 | 報告あり |
その他北河内内では突発性発疹、流行性耳下腺炎、ヘルパンギーナの報告があります。
新型コロナウイルス感染症は13990件報告あり。先週より増加。
※ヒトメタニューモ感染症 園内3件(乳児1件幼児2件)7/11時点
※ヘルペス性歯肉口内炎 園内1件(幼児)
感染症報告が最も多い年齢層
RSウイルス | 1歳 | 感染性胃腸炎 | 1歳 |
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 | 3歳 | 突発性発疹 | 1歳 |
ヘルパンギーナ | 1歳 | 咽頭結膜熱 | 1歳 |
流行性耳下腺炎 | 7歳 | 手足口病 | 1歳 |
2022年7月11日