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園からのお知らせcolumn日々考えること

先日、南京阪支部(門真市・守口市・大東市・四条畷市)の幼稚園の園長先生の集まりに参加してきました。そこでこれからの幼稚園の保育についての定例報告会があったのですが、そこで今日本で起きている未曽有の少子化についても話題が上がってきました。そして、その少子化について意見を出し合うことがありました。

 

少子化という事に対して、私はあまり政治についてはよくわからないので、何とも言えないのですが、こういった時代だからこそ、幼稚園や保育施設がどうあるべきなのかということを考えることがあります私個人の意見なのですが、これからの幼稚園や保育園といった保育施設が持つ機能は、これまでとそれとは大きく違ってくるのではないかと私は感じています。特に幼稚園は従来のような「教育」という側面とは違ったアプローチをしていかなければいけないと感じています。とはいえ、たちばな幼稚園は幼保連携型認定こども園なので厳密にいうと幼稚園ではないので、より幅のある保育の形態を考えていくことが出来ます。

 

これまでの先生から子どもたちに知識を伝えるといったような「画一的に子どもたちに教える保育」が主流でありました。しかしそれでは社会に出た将来に生きた力にはなっていかないように思います。これからの社会はVUCA(変動性・不確実・複雑性・曖昧性)の時代といわれています。そんな不安定で急速に変化してく社会に出ていくことが将来に見えてくる中では、答えに向かっていく力以上に、新しい価値を見出すような力のほうがより必要になってきます。それはどうしたらつくのでしょうか。私はそこに「自由遊び」の重要性が求められる大きな意味があるように思います。そして、それと同時に「異年齢での子ども集団」ということも非常に大きな影響を与えると考えています。

 

多くの心理学者はこどもが遊ぶことには良い効果があると言っています。そして、遊びを妨げることは、社会性、感情的・知能的発達が妨げられることにも繋がると言われています。もちろん、大人から投げかけられる活動というものが必要ないということではないのですが、それ以上に、子どもたちが自分たちで主体的に遊ぶ環境というのは重要であると思います。だからこそ、うちの園では自由に遊ぶ時間や遊ぶ場所、遊ぶ友だちを子ども自らが選べるようにすることを大切にしているのです。

 

次に集団です。人が様々な新しい価値を見出し、今の社会まで滅亡せずに生存できたのは他の生物以上に集団を作れたからだとも言われています。多くの知恵を結集して、様々な天災や天敵から身を守ってきたと言われています。確かにヒト一人の閃きというのはすごいことなのかもしれませんが、それらが形になるためには一人ではできません。様々な人が関わり、その都度トライ&エラーの末に発明が発展し、開発に生かされてきたのです。そして、その土台にあるのが、人の持つ「興味・関心」だと思っています。

 

乳幼児教育というのはこの「興味・関心」をどれだけ持てるようにできるかということがとても重要な時期だと考えています。将来にどういった力が必要なのか、最近では「偏差値の崩壊」ということも日経新聞で出ていたように、今たちばな幼稚園に通っている子どもたちが学業を進学していくにあたって、我々とは違った入試傾向や学校カリキュラムになってくるだろうと思います。そういった時代に乳幼児教育とはどうあるべきなのか先を見た保育内容が求められるのを感じます。