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投稿日時 2021年4月8日

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副園長のコラムcolumn日々考えること

あっという間に新年度が始まって、ついに始業式となりました。初めは少し泣いていた乳児クラスの子どもたちは、今は落ち着いてきて、慣れ保育が進んでいる子どもたちも多くなってきました。幼児の子どもたちは初めての登園で不安な中、泣いている子、静かに遊んでいる子、いろんなものが気になってキョロキョロと歩き回っている子どもと様々な姿を見せてくれています。

 

たちばな幼稚園では子どもたちを複数の大人で保育するチーム保育を行っています。乳児の子どもたちでも、関わる大人を選んでいることが分かります。子どもながらに自分と保育者との相性が分かっていること

が関わりから見えてきます。

 

子どもと保育者にも相性があり、子どもにとっての最適解であるマッチングがあるということが分かります。子どもに対して保育者が決められる「担当制」というものがありますが、これは「大人が子どもを選ぶ」構図になります。これに対して、チームで保育を行うことは「子どもが大人を選ぶ」ことが出来るようになります。もちろん、シフトや様々な業務がありますから、すべてをその通りということはありません。

 

 

 

 

 

しかし、子どもにとっては一人の先生しかいないのではなく、いくつかの選択肢が選べるようになります。こういった子どもが大人を選ぶ選択肢があることで、自分にあった人を選ぶことが出来るのです。よく「担

当する保育者は決まっているほうが良いのではないか」と不安になられる保護者の方もいらっしゃいますが、もしその当たった保育者が子どもとの相性が悪かったのであれば、一年間その子は相性の合わない先生と共にいなければいけなくなります。大切なことは子どもたちが安心して自ら主体的に活動できる環境を作ることです。

 

こういった多様な関係性の中で子どもたちが生活することでコミュニケーション能力や非認知能力を得ていくことは大切なことであると考えています。子どもたちが自分から環境に関わっていくためには大人は子どもたちの活動に対して、指導ではなく援助をしていかなければ主体的な活動にはなっていきません。そして、一つの価値観ではなく、様々な価値観に触れることで、子どもたちは社会を知っていきます。