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投稿日時 2022年5月13日

生き物の効果

副園長のコラムcolumn日々考えること

新しく幼稚園の玄関に水槽を出して、熱帯魚を飼い始めました。今は真新しいこともあって、子どもたちは毎朝水槽を観察しに来て、癒されています。幼稚園には他にも外の芝生や部屋でも亀を飼っていたり、外のビオトープにも魚がいたり、そのビオトープに虫の生態系ができたりと、生き物が沢山います。子どもたちは生物の様子に興味津々で思い思い観察したり、餌をあげてみたりしています。

 

なぜ、魚や動物の動きには自然と人の意識を落ち着けたり、癒しを感じたりするのでしょうか。この効果にはいろいろありますが、その一つに「1/fゆらぎ」というものがあるそうです。この1/fゆらぎは規則性と突発性、予測生と逸脱性が適度に組み合わさったゆらぎのことを言い、居心地の良い空間と情報をあたえ、人の心を落ち着かせるといわれています。これはたとえば、木漏れ日の動きや魚のゆらゆらした動き、蝶々の動きや焚き火の日のゆらぎなどにこういった効果があるというのです。

 

 

こういった自然界にあるリズムが人間の生体リズムとも関連していくなかで、気持ちを落ち着かせることが出来るという事を知ると、人間もあくまで自然の一部なんだと改めて感じさせられます。子どもたちにとって自然がなぜ必要なのか、植物や生き物との触れ合いや関わりがなぜ必要なのか、こういった日々の子どもの様子からも感じることができます。

 

それと同時に、泣いている子どもや不安定になっている子どもたちが亀や水槽を見て、自然と落ち着いている様子を見ていると、こういった環境を置く意味を改めて感じます。