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こどもの夏風邪は大人も要注意

保健室より

新型コロナウイルス感染症への園児の感染報告が現時点で3名あります。その内2件は同居家族内での感染から始まり、濃厚接触者から症状が現れ陽性になるといったものです。BA.5の感染力が以前のものと比べて強いことを実感しています。金曜日は早めのお迎え申請へのご協力ありがとうございました。

 

さて、今回は子どもの夏風邪についてです。夏風邪の代表として、手足口病、ヘルパンギーナ、咽頭結膜熱があります。7月号の保健だよりにも書かせて頂きましたが、大阪府の感染症情報をみていますと、徐々にこれらの疾患の報告数が増えてきておりますので、ここでも再度書かせて頂くこととしました。また、3つの感染症は大人にも感染するリスクがあり、子どもよりも大人の方が症状が重くなると言われています。

★手足口病

症状:発熱(3人に1人)、口腔内、手の平、足底に発疹(口周囲、手の甲、足の甲、肘、膝、臀部)

まれに、便が緩くなること、回復期に爪が剥がれることがあります

大人に見られる症状:手足口への発疹が強く現れ、加えて、全身倦怠感、悪寒、筋肉痛等も出現する

※口腔内に発疹が出ることで、痛みを生じ食欲低下を招く→こどもは脱水に注意が必要となる!

 

★ヘルパンギーナ

症状:発熱、口腔内に水疱や潰瘍が出き、咽頭痛を伴う

まれに、便が緩くんじゃることがあります

大人に見られる症状:高熱、喉の痛みがかなり強い、筋肉痛、頭痛、関節痛などが出現する

※口腔内に発疹が出ることで、痛みを生じ食欲低下を招く→こどもは脱水に注意が必要となる!

 

★咽頭結膜熱/流行性角結膜炎(▽のみ)

症状:発熱、咽頭痛、▽結膜充血、▽眼脂が主な症状ですが、腹痛、下痢を伴うこともある

大人に見られる症状:喉の痛み、鼻水、鼻詰まり、咳、発熱の症状がでるも、こどもより軽症が多く、ただの風邪と言われることが多い

 

3つとも、感染経路は飛沫、接触感染です。

手洗い、うがい、タオル・食器の共有を避けるなどの対策が必要です。

また、咽頭結膜熱/流行性角結膜炎につきましては、医師の意見書が必要な感染症です

手足口病、ヘルパンギーナに関しましては当園停止の基準はありませんので、医師の意見書は必要ありませんが、医師の指示のもと登園の可否を判断ください。

症状回復してからも、咳や鼻水より2週間程度、排便より1ヶ月程度はウイルスの排出しますので、園でも対応には十分注意をしますが、家庭内でも再感染のリスクとなりえますので、注意が必要です。

 

また最後に

7/25~7/31日までの大阪府の感染症情報、北河内での発生状況、園内での発生状況

1位 RSウイルス 報告あり
2位 感染性胃腸炎 報告あり
3位 手足口病 報告あり
4位 咽頭結膜熱 報告あり
5位 流行性角結膜炎

その他北河内内では突発性発疹、ヘルパンギーナ、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、インフルエンザの報告があります。

新型コロナウイルス感染症は140,365件報告あり。先週より増加。

 

【園内感染症報告】

新型コロナウイルス感染症   3件(乳児1件、幼児2件)

 

感染症報告が最も多い年齢層

RSウイルス 1歳 感染性胃腸炎 1歳
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 3歳 突発性発疹 1歳
ヘルパンギーナ 1歳 咽頭結膜熱 1歳
流行性角結膜炎 20歳以上 手足口病 1歳

 

インフルエンザ 4歳