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投稿日時 5/27

アデノウイルス感染症にかかる園児が増えてきています

保健室より

今週は耳鼻科検診があり、園医の栗山診療所の先生にみていただきました。

さて、今週に入りアデノウイルス感染症にかかる園児がちらほらと出てきています。

現時点では乳児クラスで1名、幼児クラスで1名園に感染報告がきています。感染症にはかかっていなくても

今週は発熱、体調不良で休む園児の数が多くみられ、1歳児クラスでは園児の2/3がお休みしている状況でした。

 

アデノウイルス感染症は呼吸器、消化器、目など様々な症状を引き起こす「かぜ様疾患」の原因ウイルスです。ウイルスには多数の型があり、2回、3回と繰り返し感染することもあります。ウイルスの感染力は強く、ウイルスにかかった子どもや回復期にある子どもとの遊びを通して感染することが多いです。感染から1週間くらいで症状が発症し、乳幼児で多い症状は扁桃炎と咽頭結膜炎です。

★扁桃炎…急に高熱がでて、5~6日持続します。高熱の割には比較的に元気です。しばしば扁桃に黄色や白色の膿が付着し、ご飯や水分が取りにくくなる状態になることもあります。鼻水が多くなり、鼻閉やいびきがみられますが、咳はほとんどみられません。

★咽頭結膜炎…扁桃炎の症状に、目が充血する結膜炎の症状が合併します。

 

高熱が持続することもあれば、日中から夕方にかけて徐々に体温上昇がみられ、翌日には平熱~微熱になり、また徐々に体温があがってくることもあります。

 

お子さんがアデノウイルス感染症を発症されたら…自宅では

・唾液、涙、鼻水、便より感染しますので、ご自宅でのタオル、食器の共用は避けてください

・お子さんと接した後はしっかり手洗いをするようにしてください

・水分摂取をこまめにおこなってください

・咽頭結膜炎では「発熱、充血等の主な症状が消失した後2日(消失した日は0日目として)経過していること」、流行性角結膜炎では「結膜炎の症状が消失していること」を確認できるまでは登園停止です。また、登園再開には医師の意見書が必要ですので、病院受診し、意見書(登園の保健のしおりの最後のページにあります)を書いてもらってから登園するようにしてください。登園の際に意見書を担任へ渡してください。他の園児に広めないためにもご協力をお願いしたします。

 

5/16~22日の大阪府の感染症情報、北河内での発生状況、園内での発生状況

1位 感染性胃腸炎 報告あり
2位 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 報告あり
3位 咽頭結膜炎 報告あり 2件(乳児1幼児1)
4位 突発性発疹 報告あり
5位 RSウイルス

その他北河内内では水痘、伝染性紅斑、流行性角結膜炎の報告があります。

新型コロナウイルス感染症は19802件報告あり。先週より減少。

 

感染症報告が多い年齢層

感染性胃腸炎 1~3歳 咽頭結膜炎 6か月以上~1歳
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 3~5歳 突発性発疹 6か月以上~1歳
伝染性紅斑 6歳 RSウイルス 6か月以上~1歳
流行性角結膜炎 10歳以上 水痘 6か月以上~1歳未満、4歳