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先日、日曜日のTV番組「サンデーモーニング」にソフトバンクグループ 会長兼社長の孫正義氏が出ていました。そこでこんなことを話しています。「この一年間、特にAIが進歩しました。4年間で能力が1000倍になったからです。チップの数が10倍になり、チップ当たりの能力が10倍になったわけで、それを扱うトランスフォーマーやチャットGPTのようなモデルソフトも10倍になりました。10×10×10で、4年間で1000倍能力が上がったのです。」ここ数年でのAIが大きく進歩したといっています。最近では、こんなものにもAIが使われているのかと思うほど、知らないところでもAIが活用されていることも少なくありません。
そのうえ、孫氏は「ここから4年間でまた1000倍というのがあと3回、やってきます。」と言っています。ソフトバンクの開発現場では、1000倍×1000倍=100万倍、100万倍×1000倍=10億倍というように、今後コンピューターのAIの英知は10億倍になるといわれているそうです。このことは様々な著名人も話しています。ソーシャルネットワーク「X」のイーロンマスク氏も「AIは来年末ごろには人類の誰よりも賢くなっているだろう」と話しています。実際、アメリカの医学試験ではAIが合格しているようです。
こういった開発のメリットはAIの利用によってこれからの労働人口が減っていくなかで、様々な分野での人手不足を機械によって代替できるようになるという事でした。この番組では警備の機械や農家の作物を採取する機械、医療の解析やカルテを統合して活用することをAIが担うことが紹介されていました。これから、10億倍にまで進化すると考えると、今特別なAIや実験的に行われているAIはより身近になり、当たり前のものになっているだろうと思います。そんな世界が4年×3回ということは12年後にはそうなっていると孫氏の話は紹介していました。
しかし、日本はその一方でAI後進国とも言われているようで、この手の分野の研究に取り組んでいるのは一部にとどまっているそうです。これから生まれていく革新的な技術とはどういったものなのでしょうか。今幼稚園に来ている子どもたちが社会に出るときはすでにAIが社会の中で浸透していて、それを使いこなしていかなければいけない年代になってくるでしょう。こういったことはこれまでの保護者説明会などでも話はしているのですが、孫氏の話を聞くと想像より具体的な社会の様子が見えてきます。その頃の社会で働く時にどういった力が必要になってくるのでしょうか?
これまでのように覚えたことを発揮していくということは、とうにAIに取られていくことになると思います。AIができないことを探す方が難しくなっていくのでしょうか?現在フェイクニュースや軍事利用などAIを使った恐いニュースも多々出てきています。最終的にはAIなどのテクノロジーをどう社会のために使うのかということが問題になります。何においてもメリットとデメリットが付きまといます。願わくば、今、幼稚園に来ている子どもたちが正しい判断ができるような時代や、正しい判断を下していける力をつけることが保育や教育において重要になって来ると思います。そして、それは成績では測れない力のように思います。
2024年7月23日