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地域とのつながり

副園長のコラムcolumn日々考えること

夏祭りでのショップや門真音頭、先日行ったハロウィンフェスティバルでの出店や誕生会でのカポエイラの交流など、昨年度から割と積極的に地域の方々に幼稚園に来ていただき交流する機会が多くなってきました。これにはいくつかの理由があります。

一つはこれまでイベントをするにあたって保護者会の方々に協力していただくことが多かったのですが、その際、どうしても保護者会のお子さんを保育せざるを得なくなり、預けられた子どもたちが保護者の方とせっかくのイベントを楽しむ時間が無くなってしまうのが残念と感じたからです。そのため、外部の方々をいれることでこれまで保護者会の方々にお願いしていたところを代替し軽減することで保護者会の方々の軽減された分、子どもたちに還元してほしいと思っていたからです。そして、それは結果として保育者の負担軽減にもつながり、地域の人たちにとっては幼稚園での出店はいい宣伝になるのでWin-Winどころか一石三鳥の形になると思っています。

 

二つ目は地域を感じる機会になると考えています。こういった保育や教育といった業態はどうしても、閉鎖的なものになりがちであって、これまでの幼稚園でも散歩などで地域に出ることはあっても、地域にどういった人がいるかということを触れ合うことや知る機会はなかなかありませんでした。私たち自身も近くにこんな面白いことをやっている人たちがいるとか、おいしい店があると知る機会になります。

 

なにかと地域の人たちとつながることは幼稚園にとってはメリットが多いように思います。また、時代の移り変わりとともに幼稚園の機能というものは変わってくるように思います。子どもたちに対する「教育」という概念もこれまでの価値観とは大きく変わってきています。内閣府から出ている「Society5.0」の今後の教育に対する政策において教職員組織に関して「多様な人材・協働体制」とあり、そこには地域の人も入っています。地域の人も子どもたちにとっては一つの教材となるのです。幼稚園なのであまり教育観点として強く考えているわけではないのですが、子どもたちが少しでも自分の生活する地域にこういった多様な人たちや多様な職業があるということを少しでも感じてほしいと思っています。

 

単に子どもたちを預かる施設ではなく、子どもたちが社会に向けて、様々なことを感じ、様々なものに触れる時に保育者ができないところを地域の方々の力を借りてつながりを作っていくというのは保育において非常に重要になります。今後も地域の人の力を借りながら幼稚園がより子どもたちにとっていい経験ができるような取り込みを続けていきたいと思います。