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投稿日時 2025年 1月

2025年1月 令和6年を振り返って

副園長のコラムcolumn巻頭言

 いよいよ、年末そして、新年になりますね。目まぐるしく移り行く社会の中で、いろいろなことを考えさせられます。今年はパリ五輪で日本は過去最高のメダル数になるといった快挙を達成しました。米アカデミー賞に日本2作品がノミネートされたり、日本を舞台にしたハリウッド時代劇「SHOGUN 将軍」がエミー賞をとるといったニュース、大谷翔平選手のたぐいまれなる記録、佐渡の金山が世界遺産になったり、ノーベル平和賞を「日本原水爆被害者団体協議会(被団協)」が受賞しました。このように2024年は明るいニュースが多々あった一方で、闇バイト問題や台湾有事、政治の不祥事など、明るいニュースの裏に暗いニュースも裏に見え隠れしています。特に人手不足というのはこの業界に限らず、様々なところから聞こえてきます。日本総研の合計特殊率の調査によると12月3日の発表で出生率は前年の1.20を大きく下回り1.15を割いこむといわれています。人口維持するためには出生率は2.07なければいけなく、それ以下となれば人口は減少に至るといわれています。そして、日本は50年前からこの値よりも低い値になっており、いよいよ社会にも大きな影響が出てきはじめているというのを感じます。なかなかに難しい問題ですね。しかし、差し迫った問題であるのは間違いありません。

 

こういった人口減少しはじめ、少子高齢化が止まらない社会において、どういった未来を考えていかなければいけないのでしょうか。そして、子どもたちにとってどういった力を培ってあげることが重要なのかと考えてしまいます。思えば、今年は小学校の学校教育に触れる機会が多くあった年でした。速見小学校の先生方の見学や水桜学園の中高一貫校に向けて、教育委員会のかたや小学校、中学校の先生方の見学もありました。速見校区のコミュニティースクールの運営委員会の中で、短い時間でしたが、講演もさせていただきました。また、そのタイミングで「日本の令和型学校教育」の中で進められている「協働的な学びと個別最適な学び」を本にしてまとめられた上智大学の奈須正裕氏の講演を聞く機会もあったので、より学校教育のこれからを知ることができました。今、こういった変化が起きていく学校教育の中で門真市の公立小学校は「協働的な学びと個別最適な学びの実現」に向けて、自由進度学習を取り入れるなど、主体的な教育はどうすれば実現するのかを取り組んでいました。こういった学校の変化に協力させていただくのは、心強くもあり、今まで幼稚園の保育を進めてきた方向性が間違いではなかったとホッと胸をなでおろすとともに、これからも今まで以上に幼稚園の保育を盛り上げていくことが必要になってくると感じています。

 

つくづく、こういった関係性が広がりを見せる中で、教育や保育はその業界だけで考えるのではなく、広い視野もって考えていかなければいけないことだと感じます。そして、少子高齢化で人口減少が進んでいく社会の流れにおいて、これまでの保育の大切なところは維持し、時代に合わせていかなければいけないところは変化させ、常にグレードアップしていくことを目指していきたいと思います。職員は園児のために日夜保育を進めてくれていることに感謝しております。そして、保護者の方々には日ごろから幼稚園の保育への理解と協力に感謝しております。寒い日が続きますが、子どもたちとご家族ともどもご自愛し、年末と年始をお過ごしください。