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子どもの新型コロナウイルス感染症の5つの症状と初期対応について

保健室より

夏休みも残すところあとわずかになってきました。お盆が明けて、夏休み中の園児達も、夏期保育で元気な姿を見ることができました。新型コロナウイルス感染症は依然として多く、園内でも職員や園児の感染報告をお盆明けより聞く機会が増えてきました。

 

新型コロナウイルス感染症のオミクロン株系統のBA.5についても時間経過と共に分かってきたことが増えてきました。兵庫県立こども病院の感染症内科の先生が「小児COVID-19の5つの症状と初期対応」についての情報を開示されていましたので、今回は少し紹介したいと思います。

 

★5つの症状とは?

発熱:40℃以上の高熱がでることもありますが、多くの場合1~3日で解熱します。

咽頭痛:喉の痛みが強く、水分や食事が取れないこともあります。

・咳:3歳未満を中心にクループ症候群(けんけんとオットセイや犬の鳴くような咳)になる子どももいます。

・けいれん:熱性けいれんを起こす子どもが多いが、後遺症を残すことは非常にまれです。

・嘔気・嘔吐:嘔気、嘔吐により水分や食事が取りづらい子どもの受診が多いです。脱水や低血糖で入院が必要な子どももいます。

 

★初期対応

・発熱、咽頭痛→ぐったりしている、熱が続く場合は医療機関に相談しましょう。

・嘔気、嘔吐、脱水→水分が全く取れない、ぐったりしている、おしっこの量が少ないなどの症状がある場合は医療機関に相談しましょう。経口補水液が有効です。

・けいれん→初めてのけいれん、けいれんが5分以上続く、顔色が悪いなどがあれば救急受診をしてください。

 

★★★すぐに受診が必要な症状とは?

・生後3ヶ月未満児で38℃以上の発熱がある

・呼吸が苦しい(肩で息をする、鼻をピクピクさせる呼吸をする、鎖骨の上や肋骨の下がくぼんだ呼吸をする、近くでゼイゼイが聞こえる、息づかいが荒いほど呼吸の回数が多い)

・ぐったりしていて、顔色が悪い

・水分が取れず、半日以上尿が出ない

・初めてのけいれん、5分以上続くけいれん

 

特に0~1歳児、基礎疾患のある子どもは気をつける必要があります!

 

※実際に子どもが陽性になった場合や濃厚接触者になった場合の対応は、これまでの新型コロナウイルス感染症についての投稿を参照してください。

 

★自宅療養のポイント★

可能な限り、お世話をする人、過ごす場所をわけましょう!

食事:食器の共用はしないようにしましょう。他の家族と時間や場所をずらしましょう。

トイレ、オムツ:自宅療養期間中は便からもウイルスは排出されます。オムツ交換時は使い捨て手袋を着用しましょう。

お風呂:感染している子どもは可能な限り最後に入れるようにしましょう。タオルの共用は避けましょう。

洗濯:いつも通りでかまいません。分ける必要はありません。

換気:可能なら30分に1回以上、2つ以上の窓を5~10分間前回にして行いましょう。エアコンを使用していても定期的に換気をしましょう。

消毒、清掃:アルコール消毒が有効です。

※家族の誰かに症状が出た場合は「みなし陽性」となります。家族が先にみてもらった医療機関に連絡しましょう。

子どもは不安、ストレスをうまく言葉にできず、腹痛や頭痛、食欲低下、不機嫌など体の症状の一部として表現されることがあります。不安に対する聞き役になって、できるだけいつも通りの生活リズムを守って下さい。

 

詳細→http://www.hyogo-kodomo-hosp.com/new_site/news/upload/422f22cb779b32750b901697c3f0e2c732c1ad1e.pdf

 

また最後に

8/8~8/14日までの大阪府の感染症情報、北河内での発生状況、園内での発生状況

1位 RSウイルス 報告あり
2位 感染性胃腸炎 報告あり
3位 手足口病 報告あり
4位 ヘルパンギーナ 報告あり
5位 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 報告あり

その他北河内内では突発性発疹、水痘、流行性角結膜炎、咽頭結膜熱の報告があります。

新型コロナウイルス感染症は121,347件報告あり。先週より低下。

 

【園内感染症報告】

新型コロナウイルス感染症   5件(乳児1件、幼児4件)

 

感染症報告が最も多い年齢層

RSウイルス 1歳 感染性胃腸炎 1歳
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 20歳以上 突発性発疹 1歳
ヘルパンギーナ 1歳 咽頭結膜熱 1歳
流行性角結膜炎 20歳以上 手足口病 1歳

 

水痘 5,8歳