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節分は窒息、誤嚥に注意が必要です

保健室より

本日2/3は節分ですね。園でも本日豆まきをしましたよ。園では毎年節分豆の代わりに落花生を鬼に向かって投げています。鬼が怖くて泣いている園児もいましたが、頑張って鬼に向かって豆を投げている姿がかっこよかったです。

 

さて、ニュースなどで目にした方や耳にした方も多いと思いますが、消費者庁より「節分豆は5歳以下の子どもには食べさせないで。」と注意喚起がなされています。園でもそのことを受け、節分豆を食べることや、節分豆を落花生に変え、口に含まないよう話をすることで、危険を回避しながら、豆まきを行なっております。※事前にピーナッツアレルギー者がいないか確認して行なっております。

 

なぜ、乾燥した豆が誤嚥、場合によっては窒息を起こしてしまうのか?

本来食べ物は、口から喉を通って食道に入り、胃に送られます。喉の途中まで食べ物と空気の通り道は同じですが、その先でうまくわかれるようになっています。「誤嚥」とは、食道に入るはずの食べ物がなんらかの理由で空気の通り道である気管や気管支に入ってしまうことです。また、食べ物が喉や気管・気管支に詰まり、空気が肺に届かなくなることを「窒息」といいます。誤嚥により気管や気管支に入った食べ物は体内の水分を含んで膨張し、空気の通り道を塞いで窒息に至ることがあります。節分豆は豆の性質上、水分を含んで膨張しやすいのです。

 

子どもは奥歯が生えそろわず、噛み砕く力や飲み込む力が大人に比べ十分ではありません。そのため、豆やナッツ類を食べると、喉や気管・気管支に詰まらせて窒息したり、一部を誤嚥することで、肺炎を起こしたりする危険性があります。

 

また、節分の日には恵方巻を食べる家庭も多いかと思います。恵方巻には大きな海苔が付いており、海苔は喉に張り付きやすく、食べる時には注意が必要です。恵方巻を小分けに切り一口分を小さくする、海苔にも切り込みを入れちぎりやすくするなど恵方巻自体にも工夫をすることが必要です。また、よく噛んで食べること、食べている時は喋らない、遊ばない等食べることに集中することが大事ですので、近くで大人が十分様子を見て危険がないようにしておくことが必要です。

 

平成28年〜令和2年までの子どもの死因で0歳では窒息が断トツで多いです。

その他1〜2歳でも死因の3位以内に窒息がありますし、4歳までの大きな死因にも窒息はあります。窒息は食べ物だけが原因ではありませんが、大人のちょっとした工夫で防げることが多いです。安全面に気を付けながら、節分の日を楽しみましょう。