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例年よりインフルエンザの流行が早い?

保健室より

10月に入り、急にぐっと気温が低くなりましたね。気温差が激しく、咳、鼻水、発熱と風邪症状でお休みされる園児も多くはないですがちらほら出てきたように思います。明日は運動会ですね。日々楽しみながらも一生懸命に練習に取り組んでいた園児たちの成果を見るのが楽しみお休み中に体調を崩されないようにしてください。

 

タイトルにもあるように、今年はインフルエンザの流行が例年より早く訪れるのではないかと言われています。また、インフルエンザと新型コロナウイルスの感染が同時流行する可能性も懸念されています。

大阪府全体でみるとインフルエンザにかかっている人の割合は少なく、北河内では39週の報告分では0件でした。しかし、10/1の読売新聞に大阪市内の幼稚園で1年7か月ぶりにインフルエンザによる学級閉鎖について取り上げられていました。現在小中高校、幼稚園などで学級閉鎖が見られているのは宮崎県、沖縄県に続いて3府県目とのことです。1人の感染から拡大し、学級閉鎖に至っていると書かれていました。インフルエンザへの感染者が約2年間少なかったこともあり、免疫力が十分培われていないこと、激しい気温差などによって体調を崩しやすくなっているのかもしれません。

 

2022年南半球のオーストラリア(日本と四季が逆)ではインフルエンザが今年流行しておりました。オーストラリアは新型コロナウイルスが本格的に流行した約2年間のインフルエンザの感染者数は少なく、日本と同じ状況であっただけに、日本でのインフルエンザ流行が予測されています。

また、各国で行動制限が大きく緩和していることも新型コロナウイルス、インフルエンザウイルスへの同時流行を招く可能性を高めると示唆されています。

 

インフルエンザワクチンの接種も始まりだしてきています。6か月以上13歳未満の子どもは2回接種となっています。乳幼児はかかると悪化しやすいため、予防接種が推奨されています。

ワクチンの効果としては、①発症予防効果(6歳未満で60%【2015年データにて】)②重症化予防効果(インフルエンザワクチン接種により子どもの生命を脅かす重度のインフルエンザリスクが75%減少【2022年データ】)が挙げられています。また、効果が現れるまでに2週間ほどかかり、4週間後にウイルスに対する抗体量はピークになり、その後5~6か月持続すると言われています。※2022年9月よりコロナワクチンとの同時接種が可能になっています。副反応は10~20%の方に接種場所の赤み、腫れ、痛みなどが起こります。全身性の反応としては、5~10%の方に発熱、頭痛、悪寒、けだるさなどが見られます。いずれも通常は2~3日で軽快します。アナフィラキシー、ギランバレー症候群等も副反応として報告されていますが、稀です。

 

卵アレルギーの方、けいれん既往のある方、喘息や免疫不全などがある方、前回接種後2日以内に発熱が見られた方は「ワクチン接種要注意者」ですので注意が必要です。医師に相談しながら接種を検討してください。

 

日頃からできる予防としては、新型コロナウイルス対策同様、手洗い、うがいです。10月末に実際に手の平についている菌やウイルスを可視化する機会を使いながら、手洗い、うがいの大切さ、綺麗に手を洗う練習を2歳児クラス以上の園児で実施します。

 

最後に

9/26~10/2日までの大阪府の感染症情報、北河内での発生状況、園内での発生状況

1位 手足口病 報告あり
2位 感染性胃腸炎 報告あり
3位 RSウイルス 報告あり
4位 ヘルパンギーナ 報告あり
5位 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 報告あり

その他北河内内では水痘、突発性発疹、流行性耳下腺炎、咽頭結膜熱の報告があります。

新型コロナウイルス感染症は19,613件報告あり。先週より低下。

 

【園内感染症報告】10/7時点

なし

 

感染症報告が最も多い年齢層

RSウイルス 1歳 感染性胃腸炎 1歳
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 8歳 手足口病 1歳
ヘルパンギーナ 1歳 水痘 5歳
流行性耳下腺炎 9歳 突発性発疹 1歳

 

咽頭結膜熱 1歳