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投稿日時 2022年11月15日

連携と協力

副園長のコラムcolumn日々考えること

今日、保護者会の方々が、先日行われた「オータムフェスティバル」での「良かった点と課題となる点」を話し合う役員会を行っていました。そこに最後の挨拶で参加させていただく機会を得たのですが、今回の「オータムフェスティバル」はこれまで幼稚園で行っていた「バザー」をもとにコロナ禍ということもあり内容を変えていったものです。今回はこれまでと違い、その運営のほとんどを役員会の方々にお願いして進めてもらいました。

 

このコロナ禍にあたって、園での行事も変化を起こしていく必要があると考え、役員会の方々との話し合うの中で、そのあり方を整理をしていきました。保育の内容として園主導で保護者会に手伝ってもらう行事、保護者の方々主導で幼稚園が手伝う行事と分けていきました。今回の「オータムフェスティバル」は保護者主導で行ってもらった行事です。保護者の方々はこの行事に向けて、日々幼稚園に来て、準備に取り掛かっていただいたのですが、非常に雰囲気が良く進めているという話でした。実際に、何度か横を通ったり、顔を出す機会があったのですが、文化祭のようなノリで和気あいあいとした雰囲気の元、準備が進められていました。また、「園としてはこれはどうですか?」や「こういうことはやってもいいのでしょうか?」といった質問もされ、しっかりと幼稚園の考えにも目を向け、気を使っていただいたことで、こちらの考えを伝えるいい機会にもなりました。そういった進捗の中、子どもたちにとって楽しめる保護者会行事になるようと進めてくれ、結果として、イベント当日も大成功に終わったようです。

 

このイベントで私は参加できなかったのですが、非常にありがたいことがいくつかありました。一つは保護者の方々が思う存分できたと思っていただいたということ。もう一つは、こういった保護者のイベントに対して、幼稚園の保育者が刺激を受けたということです。当日の様子を聞いた時にある先生が「こういった保護者のイベントを受けて、自分にとってもいい刺激になった。」と話したそうです。日々においても頑張ってくれている先生たちですが、こういった雰囲気の中、進んでいく様子や楽しんでいる様子に刺激を受けたというのはとても良いことだと思いますし、積極的に取り込んでいこうという姿勢もありがたく感じます。

 

また、保護者会の方に言われたことに「保護者と保育者は子どもにとって両輪であるべき」といった言葉をもらったことがあります。私もその通りであると思います。お互いがどのように連携し、子どもたちにとってより良い環境を作っていけるかということはとても大切であると思います。それはどちらが大事であり、どちらに重要性があるのか、という問題ではなく、お互いに理解する中で連携していくことが重要なのだろうと思います。

 

そして、そのために幼稚園は自分たちのやっていることの意図や保育の重要性、発信をしていくことで、理解してもらい協力してもらえるような活動をしていかなければいけないのだろうと思います。そして、お互いの協力の元、刺激や理解を深めていく中で、子どもたちにとってより良い連携というのが取れてくるのだと思います。そういった意味では、思い切って、保護者会の方々に運営をお任せしてよかったと思いました。そして、こういった関係性がより深まっていくことでより幼稚園の発展にもつながっていくのだろうと改めて感じました。