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投稿日時 2022年7月4日

柔軟な対応

副園長のコラムcolumn日々考えること

 

   先週の土曜日、夏祭りがありました。新型コロナウィルス感染症の影響もあり、今年も入場を分散しての開催でした。ただ、今年はコロナウィルスの影響だけではなく、熱中症などの暑さ対策も同様に大きな問題となりました。前日まで、気温が40℃に届くのではないだろうかと疑うほどの熱波で、土曜日も予報では36~37℃の予報であり、その中でどう夏祭りを行うかというのは当日まで悩ませるものでした

 

今年度の夏祭りにおいては、ヨーヨー釣りやスーパーボールすくい、的当てなどを先生たちが担当し、ブースを作って行っていくということでした。しかし、この暑さの中、熱中症の心配があり、特に外のブース担当になった先生は夏祭りの最中、常に外に居なければいけないようになっていました。また、それに追い打ちをかけるように光化学スモッグの注意報が出たということもあり、なおのこと外で行うのが困難になったため、当日になり屋外でのブースを室内に変更になりました。

 

各々の先生たちも当日のもう数時間後には夏祭りが始まるというなか、屋外で行う予定であったスーパーボールすくいとヨーヨー釣りを室内に変更するということで、話し合いをし、すぐに対応を行いました。スーパーボールすくいは室内で水が使えないため、園にあるプラスチックボールをビニールプールに入れてつかみ取りゲームに変更し、ヨーヨー釣りも水が使えないので、ヨーヨーにスズランテープをくくり、それを引っ張ってヨーヨーを取るようなゲームに変更していました。

スーパーボールすくいのルール

スーパーボールすくい

 

ヨーヨー釣り

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

感心したのは、ただ、変更を行うのではなく、その時、預かり保育で預かっていた子どもたちに試してもらって、実際に子どもたちがどのように感じるのか、楽しめるのかと実践までする念の入れようでした。

 

こういった「柔軟な対応」というのは保育においても非常に重要なスキルであると思っています。子どもたちの興味や関心といったものは毎日起きていますし、変わってもいきます。「去年これをやったから、今年もこれをやろう」ということが必ずしも「子どもたちに会っている」ということではないと思っています。あくまで「目の前にいる子どもたち」が中心であり、去年やっていたことが今年の子どもたちの発達にあっているとは限らないのです。だからこそ、子どもたちの様子を見て合わせていくことが重要なのだと思っています。

 

「見守る」ということは、ただ手を出すことでもなければ、ただ見ているだけでもないと思っています。子どもたちの発達や遊び環境を保障するために「見て」、保障するために環境作りをすることが「守る」ということなのだろうと思っています。そんなことを先生方がテキパキと変更点に対して、対応してくれている姿を見て感じました。

 

何とか、当日は熱中症によるトラブルもなかったので良かったです。お手伝いや準備、当日外で作業をしていただいた保護者会の方々におかれましては、本当にありがとうございました。