タイトル
内容
投稿日時

明けましておめでとうございます。

副園長のコラムcolumn日々考えること

明けましておめでとうございます。今年もたちばな幼稚園をよろしくお願いいたします。

さて、昨年も様々なことが起きました。世界規模で見て見るとウクライナ戦争や台湾有事、未だ収まらない新型コロナウィルス感染症などはまだまだ、落ち付いていない時代ですね。日本に目を向けますと、バスの置き去りや虐待の実態など、子どもを取り囲む問題が様々起きていました。これらの問題を通じて、改めて「保育とはなんなのか」「子どもたちを育てるための環境作りをどうしていく必要があるのか」を考えさせられます。そして、それと同時に、これから先の社会に向けて保育をどう進めていくのか。先にも表した通り、世界中が非常に混乱を極めています。そして、世界の変化のスピードはこれまで以上に早いものになっていくと言われています。

 

国連ではこういったこれからの時代を「VUCA」と言っています。

・Volatile(変化しやすさ)技術の発展など、我々を取り巻く変化のスピードや範囲が、常に加速していること。

・Uncertain(不確実さ)物事や状況が恒常的に変化し、将来何が起きるかを予測することも難しくなっていること。

・Complex(移民の増加など、様々な物事が、単一の要因ではなく、相互に絡み合っている多数の要因によって生じるため、より複雑化したり、解決策を見つけるのが難しくなっていること。

・Ambiguous(曖昧さ)物事の意味や帰結が曖昧になり、明快な意思決定を行うのが難しくなっていること。

これらの事を「VUCA」といいます。そして、これからの社会ではこういった社会状況に立ち向かう力を養うことが必要であると言われているのです。

 

私は社会で起きている問題において、保育からのアプローチというのは非常に大きいと考えています。それはこの時期の子どもたちが一番「好奇心と探求心」が多い時代だからと思うからです。新しい時代というのは何もないところから「1」を作らなければいけない時代です。そのためには「好奇心や探求心」というアイデアを持つ力というのは何よりも必要な力です。しかし、こういった力は勉強だけでは得られません。「勉強したからできる」のではなく、「○○したいから勉強する」のです。この流れは大学受験でも変化が起きています。昨年の入試では初めて一般入試よりがAO入試や推薦入試を越えました。今や偏差値だけが全てではなくなってきたのです。「何を学びたいか」「何をしたいか」を持っていないといけないのです。

 

だからこそ、乳幼児期は「やってみたい」「どうなるだろう」といった気持ちに寄り添うことが重要なのだと思います。これからの保育を考える上で、大げさだと思われるかもしれませんが、子どもたちにとって将来においてもっと必要なことは何なのかを真摯に考えていくようにしていきたいと改めて思いました。