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おもちつき

副園長のコラムcolumn日々考えること

昨日は、おもちつきを園で行いました。私としてはいつもおもちつきというのは緊張するものです。というのも、この時期、以前は「ノロウィルス」や「インフルエンザ」が流行る時期ですし、昨今では「新型コロナウィルス」があります。特におもちつきは子どもたちの口に入るものですから、何かあってはいけないといつもヒヤヒヤしながら行っています。

 

とはいえ、こういった年中行事というのはワクワクするものです。いつもと違った環境、いつもと違った雰囲気、何か始まるという期待感は気分を高揚させます。今年はもちつき係の先生たちが、何とかこういった時期でも子どもたちにおもちを楽しんでもらえないかと様々なことを考えてくれました。

 

一つはおもちのミュージアムです。おもちが何でできているのかを実際にもち米を触ったり、もち米から何ができるのかを展示したものや、もちつきでは年長しかお餅をつけないので、その他の子どもたちも楽しめるように、実際に杵を持つ体系ができるコーナーを作ったりと、子どもたちが興味を持てるような仕掛けをしていました。また、今年はテーマが「宇宙」だったので、「宇宙食のおもち」を用意し、食べることはできなくても、それも見て触れるようにしていました。(おもちつきの後、一つ食べさして貰ったのですが、思っている以上にパサパサせず、普通のお餅でした 笑)

 

そして、もう一つが「お餅総選挙」と題して、好きなお持ちの味付けに投票をすることをしていました。今年は「みたらし」「きなこ」「お好み焼き」「豚汁」と4つの味付けから投票できるようにしており、その中から一つ投票券をいれます。一番人気のなかったものが来年には無くなるのやら無くならないのやら(笑)子どもたちが自分たちで考えて、自分たちに決定する権利があるという取り組みも、これからの時代のためにはこういった機会を持つということは大切なことですね。

 

また、今年のもちつき係の先生たちは「ライブ感」にこだわって、つきおわった餅を子どもたちの前で切ることを今年挑戦していました。というのも、いつも子どもたちにお餅が行くまでに覚めて固くなってしまったりするので、それの対策として行ったのですが、割と大人は忙しかったようなのですが、後で子どもたちのところに行って話を聞くと「おいしかった」「柔らかかった」という声を聞いたので、先生たちの頑張りがうまく実っていたようです。

 

 

こういった子どもたちの食に関することに対して、おもちつきというのは日本の食文化を伝えるいい機会でもあります。今回のために、係の先生たちは集まって会議をして、催すものをどんなものにするかを話し合っていました。その時に私が最近気になっているのが、先生方に笑顔があるかどうかです。先生たちが楽しそうに話し合いをしているのを見るとホッとします。行事というのは大変なこともあります。だからこそ、楽しんでほしいなと思っています。人のために動くというのはそれだけの力を持っているように思います。そうして、考えられ実現したものは人を笑顔にしてくれるのではないでしょうか。それを最近の様々な行事を通して、色々な人に教えられているように思います。